富士フイルムホールディングス(HD)が30日発表した9月中間連結決算は、最終利益が28・9%増の405億円となるなど、増収増益決算となった。
デジタルカメラ全体の売り上げは減少したものの、単価の高い高級ミラーレス一眼カメラやインスタントカメラ「チェキ」の販売好調に加え、医療機器やアジアなどでのオフィス向けカラー複合機なども堅調に推移したことが貢献した。
中間期の売上高は前期比0・7%増の1兆1828億円、営業利益は24・7%増の715億円だった。
通期見通しは据え置いた。グループの富山化学工業が製造し、エボラ出血熱に効果が期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン錠」に関しては、増産など行うが、「治験中であり、不確定要素が多い」と業績予想の要因からは外した。