【番頭の時代】(1)社外から「やってみなはれ」 新浪剛史・サントリー社長 (3/5ページ)

2014.11.11 05:00

 日本型の「補佐役」とも言うべき番頭は、徳川3代将軍家光の時代にできたとされる。大店(おおだな)の主人を助け、商売の実務だけでなく奉公人の管理から、場合によっては主人を隠居させ、跡取りの若旦那を鍛えるなど、大きな影響力を持つ存在だった。

 明治維新から戦後の高度経済成長の間も日本企業は番頭とともにあった。本田技研工業の創業者・本田宗一郎を財務面で支えた藤沢武夫や、松下電器産業(現パナソニック)の創業者・松下幸之助を経理から海外事業まで幅広くバックアップした高橋荒太郎など、日本企業で「大番頭」と呼ばれた人たちは少なくない。

 藤沢も高橋も引退まで大番頭として補佐役に徹し、強烈な個性を持つ創業者を支え続けた。高橋は松下幸之助が死去する2年前の1987年に脳梗塞で倒れ、長い闘病生活を送った。だが89年、幸之助が死去したときは、不自由な体を押して車いすで葬儀に参列し、震える足で立ち上がって敬愛する「経営の神様」を見送ったという。

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 翻って現在。経営者が他の企業のトップに転じる「プロ経営者」が、経済界で注目を集めている。日本コカ・コーラの社長、会長を務め、資生堂社長に転じた魚谷雅彦、日本マクドナルドホールディングス会長からベネッセホールディングス会長兼社長となった原田泳幸…。ローソン会長からサントリーホールディングス(HD)の社長に就任した新浪剛史も、その一人と評される。

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