だが、各行とも本業である貸し出しを通じた収益力には課題が残る。日銀の追加の金融緩和で「貸出金利は厳しい時期」(りそなホールディングスの東和浩社長)が続く。三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行は、国内部門の資金運用利回りで資金調達コストをまかなえない「逆ざや」に陥っている。
円安株高の持続力が読めない中、各行とも取引先企業の新規株式公開(IPO)やM&A(企業の合併・買収)など金利収入に頼らないビジネスや海外部門の強化を目指している。
みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長は「銀行と信託、証券のシナジーを高めて差別化する」と話し、三菱UFJFGの平野信行社長は「買収したタイのアユタヤ銀行をアジア戦略の中心として活用する」と強調した。(藤原章裕)