決算会見する三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長=14日、東京都中央区【拡大】
三菱UFJフィナンシャル・グループなど3メガバンクの9月中間連結決算が14日、出そろった。三菱UFJが増収増益としたのに対し、三井住友フィナンシャルグループ(FG)とみずほFGは減収減益となった。ただ前年同期がかなり好業績だったことから、減益2社も含めて、数千億円規模と高水準な最終利益となった。
これを受けて、三菱UFJは中間、期末あわせて2円増配して年間18円に、三井住友FGは通年で10円多い130円へとそれぞれ増配する。
通期(2015年3月期)業績予想はみずほと三菱UFJが従来予想を据え置いたが、三井住友FGは最終利益を従来予想より200億円多い7000億円へと上方修正した。
三井住友FGの中間連結最終利益は、過去最高益だった前年同期よりは5.2%減ったが、それでも4795億円と高水準を確保した。グループの証券会社の投資信託販売や株式手数料収入が減少して減益要因になったが、与信関係の費用改善などは改善した。
みずほフィナンシャルグループ(FG)は4-6月期の経常収益が前年同期比10.1%減だったが、4-9月期では1.8%減まで減収幅を圧縮した。最終利益も4-6月期は37.5%減だったが、中間では17.3%減に縮小した。
■3メガバンクの連結最終損益(カッコ内は前年同期比)
◇三菱UFJ・FG
9月中間最終利益=5787億円(9.1%増)
通期最終利益予想=9500億円(3.5%減)
◇三井住友FG
9月中間最終利益=4795億円(5.2%減)
通期最終利益予想=7000億円(16.2%減)
※従来予想から200億円増額修正
◇みずほFG
9月中間最終利益=3552億円(17.3%減)
通期最終利益予想=5500億円(20.1%減)