“日本支配”強める米企業 スタバ、マック…株主や従業員に動揺も (2/5ページ)

2014.11.16 07:11

 米スタバはSBJの株式の約4割を保有。やはり約4割を衣料品販売のサザビーリーグが保有するが、TOBに応じて保有株を売却する。米スタバは2015年ごろまでに完全子会社化を終える方針で、東京証券取引所のジャスダック市場に上場するSBJは、上場廃止になる。

 緩やかな景気回復を背景に、SBJの業績は好調だ。平成27年3月期も4期連続で過去最高益を更新する見通し。一方、米スタバの方は収益が伸び悩んでおり、完全子会社化は「(北米に次ぐ)大市場で支配を強める計画の一環」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)で、「SBJを丸ごと本体に取り込むことでグループ全体の底上げを図る狙い」(アナリスト)があると指摘されている。

 関根氏がCEOに就任してからSBJの株価は3倍に膨らみ、米スタバはTOBに1千億円程度が必要となりそうだ。裏返せば、本社はSBJ買収にそれだけのカネを投じる価値があるとみていることになる。

「完全子会社化で日本の顧客の信頼が一層高まるだろう」

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