さまざまな工業製品を生み出すために欠かせない「マザーマシン」と呼ばれる工作機械の受注が伸び、関連業界が好況に沸いている。性能、信頼性ともに定評のある日本の各メーカーは円安でコスト競争力が高まっていることも追い風に、世界的に増えているスマートフォンや自動車、航空機などの生産設備需要を次々と獲得。2014年の総受注額は7年ぶりに1兆4000億円を上回る見通しだ。生産性の向上につながる新製品を開発して一層の受注獲得に努めるとともに、受注残をこなすため自らの生産の効率化も急いでいる。
スマホ向けなど牽引
「今年は例年にないぐらい市況は好調に推移している」。こう語るのは日本工作機械工業会の花木義麿会長(オークマ社長)だ。同工業会は今年初めに14年の総受注額の見通しを1兆3000億円としていたが、10月に1兆4500億円へと上方修正した。受注額は昨年10月から13カ月連続で前年実績を上回り、今年1~10月の受注額は既に13年の年間実績を超えた。