受注増を牽引(けんいん)してきたのはスマホの特需だ。米アップルが9月に発売した「iPhone(アイフォーン)6」シリーズや、中国の新興メーカーの設備需要が日本の工作機械メーカーを潤わせた。製造業が国内に回帰している米国市場も好調で、自動車や航空機、シェールガス革命で設備投資が旺盛なエネルギー関連の受注が伸びている。
好調な外需について、DMG森精機の玉井宏明副社長は「アベノミクスによる円安の効果が大きい」と指摘する。
国内向けも16カ月連続で受注額は前年同期を上回り、高水準が続いている。政府の「新ものづくり補助金」が企業の設備投資を後押ししたほか、「自動車に加え、品質精度が問われる三菱航空機の小型ジェット旅客機『MRJ』(三菱リージョナルジェット)関連での引き合いも多い」(玉井氏)という。
10月30日から11月4日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた日本国際工作機械見本市は、例年以上の来場者であふれた。日本のマザーマシンへの関心は高く、会場内では英語や中国語、韓国語などが飛び交うなど活況を呈した。