フリービットは17日、格安スマートフォン事業の拡大に向け、販売店をフランチャイズ形式で募集すると発表した。大手通信会社の回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)は、多くがネット通販や既存の量販店で端末を販売しており、フランチャイズ展開は珍しい。来年度末に全国300店の展開を目指す。
同社は昨年11月に格安スマホ事業を開始。「3年間でシェア1%(120万契約)」を目標に、直営店やテレビ通販のほか不動産仲介大手エイブルとの提携で販売網を広げてきた。1周年を迎え「事業黒字化のメドが立った」(石田宏樹社長)ことから、フランチャイズ展開に踏み切る。
初期費用600万円からでコンテナ型のミニ店舗やシステム一式を提供、契約後最短2カ月で開店できるという。
また同社は、スマホのデータ通信の基本速度を毎秒500~600キロビットに倍増するほか、動画などのダウンロードに使う高速通信オプションを従来の100メガバイト250円から1ギガバイト300円に料金改定するなどのサービス強化も発表した。