また、「延期よりも景気にかかわらず1年半後に再増税というのが問題」(製造業)、「景気条項を削除している点が本末転倒」(建設業)など、景気動向によって増税の可否を決める景気条項が外され、17年4月に必ず増税となることが、景気の一層の下押しになるとみている企業も複数あった。
再増税延期で「景気がよくなる」と答えた企業は、「8%への増税で落ち込んだ分の回復途上だったため」(サービス業)と、延期で一息つけるという見方が多いようだ。しかし、「短期的にはよくなる」(製造業)、「増税前のセール期間が長くなり、ものが売れる」(卸・小売業)など、再増税までの一時的な回復は見込むものの、その後への不安を語る意見もあった。一方で「現政権に任せればよい」(製造業)、「過去長く続いたデフレ環境から脱却した安倍政権を評価する」(同)と、アベノミクスの継続を景気回復の理由とする意見もあった。
財政懸念も浮き彫り
景気の先行きにかかわらず、共通してみられたのは、再増税延期による中長期的な国の財政に関する懸念だ。「再増税延期は景気浮揚のプラスになる施策を萎縮させる」(建設業)、「財政赤字の解決を先送りすることになる。将来への不安で消費マインドは高まらない」(サービス業)、「金利の上昇の方が恐ろしい」(物流業)などの意見があった。