小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載して打ち上げられるH2Aロケット26号機=3日午後、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター【拡大】
IHIの子会社、IHIエアロスペースは隕石(いんせき)の代わりに銅製の「衝突体」を小惑星の表面にぶつけることで人工のクレーターを作り、岩石や砂といったサンプルを採取しやすくする装置「インパクタ」を開発。この装置は今回初めて搭載した。
住友重機械工業は、探査機の下部に装備された円筒型のサンプル採取装置「サンプラーホーン」を担当。筒の先端部分に爪状の部品を付けることで、サンプルをすくい上げやすくする工夫を凝らしたという。
NECは約2年半をかけ、機体の設計・製造を取りまとめ、燃料が少なく済む「イオンエンジン」も開発した。前回は運転が1万時間を超えた後に故障が目立ったため、今回は放電室の内壁を強化し、電子の放出に必要な電圧を低く抑えた。このエンジンは、イオン化した燃料を高速で噴射して推進力を生み出す構造となっており、「長期間の運用が求められる宇宙探査機の推進装置に適している」(同社)という。
NECは小惑星からの熱放射の状況を調べることで、表面温度の変化をとらえる「中間赤外カメラ」の設計・製造にも携わった。砂と岩石では温度の変化の大きさが異なるため、惑星の形状を知る手がかりになる。