小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載して打ち上げられるH2Aロケット26号機=3日午後、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター【拡大】
前回のはやぶさでは、100社以上の日本企業が開発・運用に携わり、帰還に成功したことで各社の技術が改めて世界から脚光を浴びた。はやぶさ2では前回の飛行で故障した機器は改良が施され、任務達成のために新たに付け加えられた機器もある。はやぶさ2が前回を上回る成功を収められるかは、それぞれの機器が担った役割を果たせるかにかかっている。
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■「はやぶさ2」の各機器を担当した主な企業(機器/機能)
IHIエアロスペース インパクタ 衝突体を発射して人工のクレーターを作る
NEC イオンエンジン/イオン化した燃料を噴射
住友重機械工業 サンプラーホーン/岩石や砂などを採取
日本飛行機 ヘリカルスプリング/インパクタを切り離す
古河電池 バッテリー/リチウムイオン電池で電源供給
三菱重工業 スラスター/ガスの噴射で姿勢を制御
明星電気 近赤外線分光計/水や有機物の存在を判定