成形時間を大幅に短縮
ミライは、水素と酸素を反応させて電気を起こす燃料電池スタックを載せる床部分「スタックフレーム」など3カ所で、東レとトヨタが共同開発した炭素繊維部品を採用した。構造部品のスタックフレームは、熱で軟化する樹脂を使った熱可塑性炭素繊維複合材料(熱可塑CFRP)に代えることで、成形時間を大幅に短縮。これにより量産が可能になった上、走行時に石などが飛んでも耐えられる強度を備えながら重量を約3キロに抑えた。
また、安全性や強度、軽量化が求められる高圧水素タンクと、燃料電池スタックの基板材料にも炭素繊維材料が採用されている。日覚社長は「自動車向け炭素繊維複合材料の採用拡大のため国内外の自動車メーカーなどと共同開発を進めているが、今回の取り組みでさらに一歩前進した」と手応えを語る。東レは、今春に買収した米炭素繊維製メーカー、ゾルテックの生産能力を2020年までに倍増させることも検討している。