■ICT活用、気候変動対策で目標
NECは、気候変動がもたらす災害、食糧・水不足などに、ICT(情報通信技術)を活用した社会ソリューション事業を生かして貢献する取り組みを強化している。2020年度に、調達から廃棄までのサプライチェーン全体の二酸化炭素(CO2)排出量1000万トンに対し5倍の5000万トンのCO2削減貢献を目指す環境経営目標を実現する。
同社はこれまで、省エネ技術や省資源の推進などにより17年度に1500万トンのCO2排出量の削減(緩和)を目指してきた。
しかし国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた第5次報告書では、気候変動に対し温室効果ガスの排出削減努力を進める一方で、気候変動への備えも急務であることが示された。