両社が提携の基本合意を発表したのは10月7日。東電の広瀬直己社長は会見で「(燃料コスト削減で)少しでも安い電気を届け、提携の成果にしたい」と強い意欲をみせた。しかし、広瀬、水野の両社長は晴れやかな笑顔はみせることはなかった。
東電と設立する新会社について水野社長は「独立した文化で運営したい」と福島第1原発事故の影響や国の介入を遮断する考えを強調。「(提携が)関東で小売り事業を拡大する手だてになる」と宣戦布告までした。
中部電は既に首都圏で電力販売を手掛け、対抗して東電も10月から中部、関西圏で電力販売を始めている。ライバルの両社が手を携えるのは、燃料費削減や老朽した火力発電所の高効率化が共通の課題だったからだ。