ロッテグループの持ち株会社ロッテホールディングス(HD)は9日、重光宏之副会長を8日付で解任したと発表した。同氏は昨年12月下旬に、兼務するロッテ商事社長などグループ3社の取締役の職を解かれたばかり。創業者の長男で後継者の本命とみられていた同氏がグループから事実上追放される異常事態に陥った。
取締役の解任は8日開いた臨時株主総会で決議した。ロッテ商事の後任社長にはHDとロッテの社長を務める佃孝之氏が兼任する。
一連の解任劇が異常なのは、ロッテ側から背景などが一切説明されていないことだ。非上場企業で開示義務がないこともあり、広報担当者は「会社の機密事項なので何もお答えできない」と繰り返すのみだ。
同社は1948年に在日韓国人の重光武雄HD会長(92)が創業。チューイングガムやチョコレート菓子で急成長。67年には韓国へ進出し、韓国ロッテグループを設立した。