裏を返せば、個々の火薬の起爆の“時間差”をできる限り小さくし、発破による振動時間を短くすれば、振動や騒音による体感的な不快感を低減することにつながる。
住宅地近接現場に導入
今回、鹿島は実際にeDevIIを使った発破掘削を住宅地に近接した2つの現場に導入、振動・騒音の少ない作業を実現できたという。
これをイメージするのに分かりやすい例がある。水を張ったプールに、大きな岩の塊を投げ込む。当然、プールの水は激しく波打ち、水面は大きく揺れる。だが、同じ重量でも岩の塊を粉々に砕いた小石をたくさん投げ込んだらどうなるだろうか。答えは簡単。プールの水はさざ波程度しか立たないというわけだ。
新たな起爆方法は、愛知県豊田市で施工中の排水路トンネル「一級河川安永川トンネル新設工事(平和・秋葉工区)」(延長約1.8キロ)に導入された。地表から作業地点までの深さ(土被り)が20メートル未満と短いため、地上住宅地への振動を低減する目的で導入した。