家にいながらにして安く買い物ができるネット通販。熾烈な競争に出店者側からは悲鳴もあがる【拡大】
明らかに楽天を指すのが「出店者の銀行口座を一方的に管理し、事実上の金庫番として出店者を管理下におさめようとすることにも驚きを隠せません」という一節。昨年11月3日から代金振り込み先口座を「楽天銀行 楽天市場支店」に一本化したことを問題視した。
代金は、利用者→楽天銀行→出店者と流れる。楽天銀行に口座を持つ出店者なら翌営業日に入金されるが、他行の口座を使っている出店者の場合、入金は月2回に集約され、入金確認がこれまでより遅くなる。商品発送までの期間も長くなり、楽天の決定に沿わない店は結果的に利用者から敬遠されかねない。
消費者保護が目的
楽天は、楽天銀行への一本化は「詐欺サイトなどによる犯罪行為からユーザーを保護する施策」だと強調する。楽天市場と思って買い物をしても振込先が楽天銀行でなければ、それは偽物だとすぐに分かるというわけだ。