家にいながらにして安く買い物ができるネット通販。熾烈な競争に出店者側からは悲鳴もあがる【拡大】
ただ、高坂社長は、問題は銀行口座だけではないと言う。出店者の多くは過度な価格競争に追い立てられていると指摘し、「100円、200円の商品を送料無料にしたら、どうやって小さいショップが生き残ることができるのでしょうか」と訴える。
楽天市場では値引率を大きくみせるために、うその元値を併せて表示していたケースがあり、しかも複数の楽天社員が「提案」していたことが発覚した。サイト運営者側が過激な競争をあおっていたわけだ。
高坂社長は今回、同時に退店を決めたアマゾンについては「出店者からの手数料で安定的な収益を確保した上で、自社でメーカーと直接取引をして出店者を事実上排除する方向で進んでいる」と分析する。
「生活に必要な賃金を支払わず、税金をごまかし、私たちの地域の店からお金をかっさらっていく」と訴え、アマゾンでの不買を呼びかけるのは、英国を拠点にネット上で活動する「アマゾン・アノニマス」。