家にいながらにして安く買い物ができるネット通販。熾烈な競争に出店者側からは悲鳴もあがる【拡大】
実際、詐欺対策は急務となっている。日本通信販売協会によると、詐欺サイトに関連すると思われる相談は平成21年度は32件だったのが、24年度に1036件、25年度に3829件と急増している。
ただ、今回の一本化については「楽天銀行に預金残高増加と運用益をもたらす」と、動機をいぶかる向きもある。楽天市場の13年度の取扱高は1兆7335億円、出店者数は4万1718店(昨年9月現在)にも上るからだ。
しかし、楽天によると「クレジットカード、代引きの利用がほとんどで銀行振り込みは全体の数%」。仮に全店舗が楽天銀行に口座を開いたとしても「口座数は1%程度の増加で楽天グループの収益が大幅に増えることは見込まれない」としている。
便利さの裏には…
楽天に出店すれば、顧客層は拡大し売り上げ増につながる。効率化や安全性確保のために出店者がある程度の負担を求められるのは当然ではないか。