旭化成、プラスチック新製法の実証プラント　平成２９年稼働へ

　旭化成は１９日、プラスチック原料の新製法を実証するプラントを水島製造所（岡山県）に建設すると発表した。生産能力は年１千トンで、投資額は非公表。今秋にも着工し、平成２９年１月の稼働を予定する。

　新製法は、エチレン由来の有害物質の代わりにアルコールを使用し、独自の触媒で二酸化炭素などと反応させる。生産設備に有害物質を運ぶ鉄パイプなどが不要になり、立地上の制約が少なくなる。

　工程も簡単になり、生産費用を１割程度減らす効果が期待できるという。同社は実証プラントで新製法を確立し、早期の技術ライセンス供与を目指す。