全社を挙げての研修も重要だ。入社8年目までに全員を海外の拠点などに送り出すほか、日本人と外国人の幹部候補生を集めた合同研修もビジネススクールと提携して行っている。
人材育成のポイントについて、日本ケアサプライの金子氏は「経営学や財務諸表の知識よりも、利害が一致しない板挟みの状況で鍛えられていく実務の現場」と話す。利害が異なる相手との交渉を通じ、信頼関係を保ちながら落としどころを探る工夫が自然に身につくという。
経営力を持つ人材の育成は、グローバル競争での勝ち残りが問われる日本企業にとって、喫緊の課題の一つ。三菱商事の取り組みが中長期的に「日本の力」を高めることにつながるとの期待も大きい。(上原すみ子)