ニッチ市場を開拓
全ての人のニーズを対象に商品開発に取り組む大手とは異なり、小規模経営の少額短期保険は需要の少ないニッチ市場でも、時流に乗った商品を提供できる身軽さも生かして採算に合う商品を生み出せる。気軽に加入できることもあり、2014年9月末時点の契約件数は668万と1年前に比べて約16%増えた。
結婚をせずに生涯独身の人が増えるなどライフスタイルの変化を反映し、人生の最期を準備する「終活」向けの保険として開発された「葬儀保険」も契約を伸ばしている。遺族に財産を残すためではなく、自分の葬儀費用を捻出する保険だ。
NP少額短期保険(同千代田区)が扱う「葬儀費用あんしんプラン」は、審査や病気などの告知不要で加入できる。倉田琢自社長は「葬儀のために使う趣旨に沿い、保険金の支払いは恐らく業界で最速。大手が避けてきた分野を手掛け『保険難民』を救いたい」とアピールする。