【21世紀を拓く 知の創造者たち】“老化を科学”運動機能の低下改善へ (3/5ページ)

2015.2.2 05:00

出雲貴幸さん

出雲貴幸さん【拡大】

  • 神崎範之さん
  • 泰松暁さん
  • 北原望さん

 北原 私も泰松と同じ商品化に関わる業務に携わっています。優れた成分をうまく形状にするだけでは足りません。毎日続けていただくものですから味を含めた飲みやすさを実現することも私たちの仕事です。お客さまに長く受け入れられる商品の特徴を研究したり、健康食品以外の業界からも取り入れられるものがないか探ったりしています。品質重視で、厳しい管理姿勢と緊張感をもって日々、臨んでいます。生産や研究の現場を大事にしていて、一時期は、工場の人から「ここに住んだら?」と言われるほど各地の工場に通い詰めていました。

 --現状の課題、克服すべきことは多くあるのでは

 出雲 一般的に健康志向は強まっているのですが、ロコモティブ・シンドロームという言葉自体の認知度はまだ低いですね。もっと広めていかなければいけないと考え、大学教授や有識者などとのネットワークを広げ、自社だけでなく世の中全体の取り組みからロコモを知ってもらえるよう啓発活動を展開しています。理解を深めるツールやセミナーなどで情報発信を積極化していく考えです。

 神崎 効率的で効果的な検証データの収集は課題です。基本的には地道にやるしかないのですが、少人数での検証は個人差が出る可能性もあるので、大学などの研究機関と連携した大規模な取り組みが不可欠です。運営は複雑化するのですが、世の中に役立つ商品開発のためですから、産みの苦労はつきものだと考えています。

 泰松 課題というより商品化の第一歩と言うべきことですが、商品の品質レベルを一定に保つための取り組みも重要です。自然由来の原材料の場合、自然災害などで供給が滞ることも想定していかなければなりません。そのため、常に高品質な原材料を安定的に調達できるよう、複数の産地を確保するなど体制を強化しています。

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