今回は、富士フイルムが2011年に開発し、一般的な診断薬を用いる場合と比べ約100倍の高感度でインフルエンザウイルスを検出でき、簡単な操作で3~15分と短時間で判定結果が得られるインフルエンザ診断システムを応用する。
同システムは、鼻水などを検体に活用する仕組みだが、エボラ向けシステムでは、血液を検体に用いても高感度、高速診断ができるようにする。
また、バイオアスターが作製、評価するエボラウイルスの優れた抗体を用いることで、現在、エボラウイルスの確定診断に利用されている遺伝子検査と同等の高い診断能力を持ちながら、簡便で速く、小型で持ち運びしやすいエボラ出血熱の診断システムの開発技術を確立する考え。