肝がんの原因…「C型肝炎」変わる治療 新薬増えて副作用軽減 (1/4ページ)

2014.12.21 07:28

 肝がんの原因の約8割を占めるといわれるC型肝炎。血液を介してC型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで起こる肝臓の病気だが、早期にHCVを排除すればがん化を防ぐことができる。最近は新薬の登場などで副作用が軽減し、治療の機会が広がっている。(平沢裕子)

 気付かず肝がんに

 肝炎情報センター(千葉県市川市)によると、日本のHCV感染者は推定150万~200万人といわれる。感染すると6~8割が慢性肝炎となり、肝硬変、肝がんへと進行する。感染は衛生状態が悪かった戦後の輸血や注射器の使い回し、ウイルスチェックが不十分だった時期の血液製剤などが原因で、患者の多くは60歳以上の高齢者だ。

 “沈黙の臓器”といわれる肝臓は、肝硬変になっても自覚症状が出ないことが多く、感染に気付かないまま肝硬変や肝がんへと進行する人も少なくない。肝がんは感染から約30年たってから発症するとされる。60歳を過ぎると進行が速まり、慢性肝炎から一気にがん化してしまうこともあるという。

C型肝炎の治療は、体からウイルスを排除することが基本

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