落語家の林家木久扇さん(野村成次撮影)【拡大】
喉頭(こうとう)がん治療を終え、レギュラー出演している日本テレビ系の演芸番組「笑点」に今月19日から復帰した落語家、林家木久扇さん(77)。14年前の胃がんに続き2度目のがんだが、今回は治療後も声が出ない状態が続き、「もう落語ができないかもしれない」と不安だったという。無事に声を取り戻した今、「これまでの倍おもしろくなって、みなさんを和ませたい」と意気込んでいる。(文・平沢裕子)
6月の末頃から、ときどきせきがでるようになったんです。これから暑くなるというころで、「風邪もひいてないのにおかしい。耳鼻科へ行ってらっしゃい」とおかみさんに言われ、近所の耳鼻咽喉科を受診しました。鼻から内視鏡を入れて調べてもらったら、声紋のところに白いゼリー状の膜がかぶさっているというんです。「総合病院へ行って精密検査してもらった方がいいですよ」といわれ、大学病院の耳鼻咽喉科を受診したら、「喉頭がんです」とはっきり言われました。
せきが出る前にも、声が少し出にくいなというのはありました。ただ、高座や講演を毎日こなしていて、講演だと1人で1時間半はしゃべる。終わるころには絞り出すようにして声を出していましたが、しゃべった後だから、と特に意識しなかった。声が出にくかったのは、薄い膜のようなものが声紋のふたをしていたからだったんですね。