こうした状況を踏まえ、平成16年にはIFNと飲み薬を併用する新たな治療法がスタートした。ウイルスの陰性化率は7割に向上。治療頻度も少なくなり、副作用も軽減された。
さらに、今年からIFNを使わなくても済む飲み薬が登場した。現在は、副作用でIFN治療が受けられない患者らに使用が限定されているが、熊田院長は「これまでの治療で効果が出なかった人も治癒する可能性が出てきた」と期待を寄せる。
肝臓病の患者団体「東京肝臓友の会」事務局長の米沢敦子さん(54)は6年前、IFNと飲み薬の併用療法で完治した。ただ、「治療中は高熱やかゆみなどの副作用に苦しんだ」といい、最近の治療環境の変化に目を見張る。
熊田院長によると、別の新薬の承認に向けた準備も進んでいるといい、「C型肝炎はほぼ全症例が治癒する時代になってきた。感染が分かった人は、早めに肝臓専門医に相談、最善の治療法を積極的に受けるようにしてほしい」と呼びかけている。