スシローは19年に筆頭株主となったゼンショーと経営の方向性をめぐり対立。20年に日系投資ファンドのユニゾン・キャピタルと提携し、同社によるTOB(株式公開買い付け)を受けた。その後、ユニゾンが保有する全株式を欧州系の投資ファンドであるペルミラに売却している。
ユニゾン傘下でスシローは成長を遂げ、23年3月期に「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトを抜いて業界首位に躍り出た。ただ、その後も売上高は増加傾向にあるが、最近は伸び率が鈍化しつつある。
ペルミラは今回のトップ人事で、早めに経営のてこ入れに乗り出したとみられている。
“戦国時代”を生き残れるか
スシローでは26年、専務執行役員で最高執行責任者(COO)だった加藤智治氏が退社した。加藤氏はドイツ証券などを経てユニゾンに入社し、スシローに出向。その後転籍し、豊崎社長の「右腕」としてスシローの成長を支えた人物だ。