日本マンション管理士会連合会(日管連)は10日、日新火災海上保険が7月に発売する新商品「専門家診断レポート付火災保険(マンションドクター火災保険)」について業務提携したと発表した。新商品はマンション管理組合が対象で分譲マンションの共用部分のリスクを補償する。
日管連は対象マンションの管理状況の診断を担当。管理組合の運営状況なども含めた計14項目について、目視や書類による調査を実施し、報告書を作成する。管理状況が良好な場合は保険料が20~30%割引きされる。診断は無償提供する。
管理組合向けの保険は、建物の老朽化に伴う漏水事故や破損事故などで保険金の支払いが増加。最近では築年数の古い物件に高い保険料を適用するなどの対応をとる損害保険会社が増えている。
診断を行う管理士は、日管連の研修受講などが条件で、約1000人体制を目指すという。