電機きょう出そろい
自動車大手に加え、東芝やNECなどの労組も18日に要求書を提出した。電機連合に加盟する電機メーカー各労組でも19日までに要求が出そろい、おおむね自動車と同様にベア6000円で足並みがそろいそうだ。ただ、今期は最終赤字を見込むシャープの労組は統一闘争から離脱する見込み。
鉄鋼や造船大手の労組は隔年で春闘に臨んでおり、今年は大半の労組が交渉をしない。
好業績の自動車、電機大手労組のベア実現に向けた鼻息は荒いが、こうした動きが日本経済の屋台骨を支える中小企業にどこまで波及するか。円安は海外展開する大企業にはプラスだが、国内に拠点を置く中小・零細企業では輸入価格の上昇で採算が悪化しているケースも少なくない。労組側のもくろみ通り「中小企業や非正規を含めた賃金の底上げ」(自動車総連幹部)につなげられるかは予断を許さない状況だ。