気象衛星「ひまわり8号」製造担う三菱電機 予測精度の向上に大きく貢献 (6/6ページ)

2015.2.24 06:43

ひまわり8号が静止気象衛星として世界で初めて撮影したカラー画像。筋状の雲が鮮明に確認できる

ひまわり8号が静止気象衛星として世界で初めて撮影したカラー画像。筋状の雲が鮮明に確認できる【拡大】

  • ひまわり8号本体。上部に観測センサーが取り付けられている
  • ひまわり8号の解像度は7号の2倍に向上した(イメージ)

 トラブル乗り越え計画通り打ち上げ

 1978年の初号機打ち上げ以来、国民に身近な存在として親しまれてきたひまわりだが、2003年には後継機の打ち上げが失敗し、観測が途絶えそうになったことがある。このときは、当時運用中だった5号が寿命を越えて観測に当たったほか、米国の気象衛星を借り受け、西太平洋上空まで移動してもらうことで、約2年の不在をしのいだ。

 現代の気象予測はスーパーコンピューターを用いた高精度なものになっているが、肝心の観測データがなければ、まともな予測ができなくなってしまう。

 ひまわり8号の製造でも予期せぬトラブルに見舞われた。特に観測センサーの性能を認定する試験が遅れ、衛星本体の製造スケジュールにしわ寄せが及んだことは大誤算だった。

 ただ、その後は製造担当者らの頑張りもあって後れを取り戻し、最終的にはほぼ計画通りに打ち上げることができた。

 8号は3月まで試験を行い、夏をめどに7号と交代する予定だ。画像データは日本だけでなく、アジア太平洋地域の30カ国以上に提供される。さらに16年には9号の打ち上げも決まっている。製造を担うのは、やはり三菱電機だ。

 「時間との戦いで、完成までの1年は現場にも休み返上で頑張ってもらった。まだ試験中で苦労は続くが、こうした苦労の積み重ねが次につながる」。磯部プロジェクト部長はそう強調する。(井田通人)

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