サントリー、ウイスキー「響ジャパニーズハーモニー」で世界攻略、年３万ケース目指す

　サントリースピリッツの小泉敦社長は９日、世界戦略ウイスキーと位置づける「響ジャパニーズハーモニー」について、年間３万ケースの販売を目指す方針を明らかにした。１０日に発売となる国内向けと同量の販売計画で、旗艦ウイスキーとしてブランド定着を狙う。

　「響」シリーズは複数の原酒を混ぜる「ブレンド」ウイスキーで、これまで１２年、１７年、２１年などと年代表示をしていた。サントリーは「山崎」や「白州」など同じ蒸留所の原酒だけのウイスキーも海外で販売しているが、世界的にはブレンドが主流となっていることと、年代表示しないものが販売を伸ばしている。このため、年代表示をしない響ジャパニーズハーモニーを投入し、拡販を図る。

　また、ブランド戦略として、国別ではなくニューヨークなどの都市単位でのマーケティングを展開し、認知度の向上も図る。