【シリーズ 産業未来】国際石油開発帝石(上)(4-3) (3/4ページ)

2015.3.10 05:00

13年末に完成した直江津LNG基地(新潟)。年150万トンの受け入れ能力を持つ

13年末に完成した直江津LNG基地(新潟)。年150万トンの受け入れ能力を持つ【拡大】

 そこでINPEXは、13年12月、新潟県上越市にLNG年間約150万トンの受け入れ能力を持つ「直江津LNG基地」を完成させた。国産天然ガスに加え、海外からのLNGを受け入れ、供給源の多様化と長期安定化を実現する要衝となる。

 INPEXがオペレーターとして開発中のオーストラリアのLNGプロジェクト「イクシス」や、インドネシアで同じくLNG案件として開発準備作業中の「アバディ」が生産を開始した後も、両プロジェクトからのLNGを直江津LNG基地で「受け入れられる能力は十分にある」(北村社長)という。

 海外で自主開発したガス田からLNGを安定的に受け入れられるだけでなく、急激に海外で市況が変化したとしても、国産ガスによるバックアップ態勢が整うことになる。

 直江津LNG基地でイクシスなどから生産されるLNGを受け入れ、約1400キロのパイプライン網を通じガス販売を強化。一段と強固なガスサプライチェーンの構築を目指す。

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 ■探鉱・掘削技術を活用各地で地熱発電事業

 「INPEX中長期ビジョン」で掲げる3つめの成長目標が、再生可能エネルギーの取り組み強化だ。

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