たとえば、「成功のレシピをなくしたか」といった指摘だ。同紙によると、マクドナルドのメニュー数は過去7年間で85品から120品にまで増えたといい、「メニューが多くなればそれだけサービスのスピードが落ちる可能性がある」と指摘する。
米国で人気を集めつつある新興ハンバーガーチェーンの「シェイク・シャック」は、やや高価格だが牛肉など素材や健康志向へのこだわりを売りものに、マクドナルドからも客を奪いつつある。2016年には日本に進出する計画だ。
また、日本だけでなく、経済が堅調な米国でも最近賃上げ機運が高まる中、同紙はマクドナルドの「低賃金」をめぐる労使の関係悪化も問題視。実際は同業他社と比べてマクドナルドの賃金がそれほど安いわけではないが、調査会社のデータなどをもとに、マクドナルドが「米国の労働活動家や従業員の攻撃を受けている」としている。
ロイター通信によると、中南米でも、マクドナルドをフランチャイズ展開する企業を相手取り、ブラジルの労働団体が未払い賃金や損害賠償を求めて提訴した。