大塚家具は27日、東京都内で株主総会を開き、大塚久美子社長による会社提案が委任状を含めた有効株式数の過半数の支持を得て、可決された。父親で創業者の大塚勝久会長は解任され、取締役から外される見通し。株式公開企業を舞台にした前代未聞の親子げんかはひとまず決着した。
久美子社長提案は、自身ら10人を取締役に選任する内容。委任状も含めて投票で株主の61%の支持を得て圧勝した。大塚家具では久美子社長と、父親で前社長の勝久会長の対立が続き、決着はこの株主総会の議決に委ねられていた。
議決に先立ち、久美子氏は、自らの取締役選任を求める会社提案について「企業価値を高め、株主の利益を向上を果たせる案だ」との考え方を改めて主張。
勝久氏も株主提案を説明し、「私はクーデターで社長の座を奪われた。まだ10年、20年は(経営を)できる。今度は後任選びを間違わない」と訴えた。