大塚家具 久美子社長vs勝久会長、株主の選択は? 支持獲得へ追い込み (1/3ページ)

2015.3.18 06:22

 大塚家具の大塚久美子社長と父で創業者の勝久会長が繰り広げている委任状争奪戦(プロキシーファイト)は、27日開催の株主総会で決着する。気軽に入れる店づくりを目指す久美子氏の「カジュアル路線」に対し、接客に注力して家具一式を売り込む勝久氏の「高付加価値路線」と、両者は経営方針でも真っ向から対立する。果たして株主は、どちらを選ぶのか。

 「これからの『住』需要に応えるビジネスを構築する必要がある」。今月13日の会見で、久美子氏は改めてこう主張した。目指すのは、勝久氏が作り上げた販売手法からの脱却だ。

 勝久氏は、顧客が氏名や住所を記す「会員制」を採用。店内で、店員が顧客に付き添って「まとめ買い」を勧める方法で成長してきた。

 これに対し、久美子氏は住宅着工が減っている市場環境に合わなくなっていると指摘。2月下旬にまとめた中期経営計画で、気軽に見て回れる店を作り、「単品買い需要の呼び戻し」を進めることを訴えた。

 勝久氏は、今月上旬発表した企業価値向上策で、「安易な低価格路線で、収益力の低下につながる」と批判。フジサンケイビジネスアイのインタビューでも、「2世代、3世代で家具を購入する顧客には大型のショールームで、専門知識を持った社員が説明する必要がある」と述べ、従来の販売手法を続ける考えを示した。

どちらの計画に分があるのか

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。