全国の大手都市ガス4社と電力10社は30日、原燃料費調整制度(燃調)に基づく5月分の電気・ガス料金を発表した。原油安の影響で、液化天然ガス(LNG)の調達価格が下がったため、都市ガス4社は前月から値下がりとなる。電力10社は燃調では値下がりとなるものの、再生可能エネルギー固定買い取り制度による上乗せ額の増額により、電気料金は10社とも値上がりする。
標準的な家庭のガス料金の値下がり幅は前月比85円~118円で、大阪が最大。電気料金の値上がり幅は前月比12円~156円。最大は北陸で、四国、九州、中国が続く。
原燃料費調整制度は、原燃料費の変動に応じてガス、電気料金を毎月見直す仕組み。今回は昨年12月~今年2月の平均価格を基に算定した。LNG価格は原油価格に約3カ月遅れて連動する。