東芝は6日、水素社会の普及に向けて、府中事業所(東京都府中市)内に「水素エネルギー研究開発センター」を設立し、開所式を行った。東芝は同センターで再生可能エネルギーから水素を製造・貯蔵・活用するシステムを開発し、水素社会の実現を目指す。水素関連事業の売上高を2020年度に現在の5~7倍の1000億円に引き上げる。
東芝は太陽光や風力、水力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電システムや燃料電池を手がける。こうしたグループ内の技術を融合し、同センターで、水素を製造貯蔵し、有効活用するサイクルを構築する。
まずは、今年度から自治体や交通機関向けに災害対策用にエネルギーを安定供給する「地産地消型システム」を販売する。17年度には離島や遠隔地向けシステムも展開する予定だ。