ビール大手5社が10日に取りまとめた1~3月期のビール系飲料(ビール・発泡酒・第3のビール)の課税出荷量は、前年同期比9・1%減の8385万ケース(1ケースは大瓶20本換算)となった。平成4年の統計開始以降、1~3月期としては過去最低となった。
前年実績を下回るのは2年ぶり。昨年は消費税率引き上げを目前とした駆け込み需要で、その前年の実績を大きく上回ったが、今年はその反動がでた。少子高齢化や若者を中心としたビール離れも影響している。
ビールは8・7%減。第3のビールは13%減と落ち込みが激しく、16年に登場して以降、初めて1~3月期で前年実績を割り込んだ。一方発泡酒は、各社がプリン体、糖質をゼロにした「ゼロゼロ発泡酒」を昨年後半から投入したため、0・4%増となっている。