端末機器には200字の文章約10ページと、数十枚の写真に相当する情報を保存可能。短文や数枚の写真なら1分間以内に送受信できるという。
今後は音声も蓄積できるよう保存容量を増やすほか、通信範囲の拡大を目指す方針。三浦室長は「端末を持つ人や車が移動することで、通信可能な範囲が広がる」と話す。
NICTは昨年5月から東京都港区、京都府精華町の役所やバス、ホテルなどで実証実験をスタート。技術の中核になる縦約3センチ、横約2センチ、重さ約5グラムの端末機器をディスプレーに搭載して情報をやりとりした。
その結果、近隣住民が持つ携帯電話との通信障害はなく、実用化のめどがついたと判断した。