16年3月期は、5社が営業増益を見込む一方、バンダイナムコの「ネットワークエンターテインメント事業」(コンテンツ事業から再編)は、前の期にゲーム機向けソフトがヒットした反動で減益を予想。期初にセガゲームスなどを設立し、組織再編に踏み切ったセガサミーHDはスマホ向けなどのデジタルゲームを国内で47本投入する予定だ。12日に決算を発表したスクウェア・エニックスも、「売上高に占めるスマホ向けゲームの比率は高まっている」(渡辺一治最高財務責任者)と言う。同社はゲーム機向けソフトの拡販で、今期は初めて連結売上高が2000億円以上となる見通しだ。
■ゲームソフト大手6社の2015年3月期業績(売上高/営業利益/最終利益)
バンダイナムコHD 2880/(3.4)/409(9.9)/-
スクウェア・エニックスHD 1678(8.3)/164(55.8)/98(49.0)
セガサミーHD 1117(11.2)/40(93.1)/-
コナミ 969(▲7.1)/132(13.1)/-
カプコン 642(▲37.1)/105(2.7)/66(92.1)
コーエーテクモHD 377(0.6)/96(35.2)/94(36.0)
※単位:億円。カッコ内は前期比増減率%、▲はマイナス。カプコン、コーエーテクモ、スクウェア・エニックスは連結。バンダイナムコはコンテンツ事業、セガサミーはコンシューマ事業、コナミはデジタルエンタテインメント事業