米ダッシュ・ロボティクスが開発した教育用のロボット「ダッシュ」。6本の足をモーターで動かし、最速で秒速1.8メートルのスピードを出せるという【拡大】
CEOは、ダッシュが高価なロボットのイメージを覆すことを期待している。ほとんどの教育用ロボットが最低数百ドルはするため、多くの家庭にとって現実的な選択肢ではないとニックは言う。ロボットで子供が楽しく学べることが分かっていても、高価なためにそれを敬遠してきた親たちでも、付属品を含めて65ドル(約7780円)以下というダッシュなら手が届きやすい。
また、通常のロボットはいくつもの金属、プラスチック、ねじ、継ぎ目、ピンなどの部品からできていて、素人が組み立てるのは非常に難しい。組み立てを途中で投げ出してしまう人がいるかもしれない。複数の部品によって、製造コストとロボットの重量は増すばかりだ。
ダッシュはこうした問題を解決する。子供でも手作りできるため、DIY(Do It Yourself)ロボット、または段ボールを折り曲げて立体的なロボットに仕上げることからオリガミロボットと呼ばれる。ダッシュは「動的」「自律型」「腹ばいの」「6本足昆虫」の英語の頭文字を取ってつけられた名前だ。名前から想像できるかもしれないが、6本足のゴキブリのように最速秒速1.8メートルで走るロボットである。とはいえ、日本で2012年に発売されたゴキブリ型ラジコンのようなリアルな見た目ではないので怖がる必要はない。
購入した人に送られてくるのは、段ボールと接着剤とプラスチックがサンドイッチ状にプレスされた薄い板。これを、プラモデルを組み立てるように正確に折っていくだけで、1時間ほどでダッシュが出来上がる。必要なものは工作用ののりだけ。全長10センチ、重さはわずか20グラムの手乗りサイズで、28メートルの高さから落としても衝撃に耐えられるほど丈夫だという。