キャニスター型の掃除機に比べてモーターパワーが劣るロボット掃除機は、強力な吸引力を発揮させることが難しい。また、従来のロボット掃除機は走行性を重視して円形の形状が採用されていたが、ノズルからの距離が遠くなるコーナー部分や壁際のごみはどうしても取り残してしまっていた。この問題の解決に大きく寄与したのが、“ルーローの三角形”と呼ばれるおむすび型のデザインの採用だった。
◆2つの頂点にサイドブラシ設置
ドイツの機械工学者、フランツ・ルーローが開発したこの図形は、正方形に内接して回転することができる。つまり、くるくると回転する自由な走行性を確保したまま、コーナーの奧まで進入させることが可能というわけだ。サイドブラシを回転させコーナーや壁際のごみをかき込む機構そのものは従来のロボット掃除機と同様だが、三角形の2つの頂点にサイドブラシを設置し、その間をつなぐように180ミリメートルのワイドな吸込口が取り付けられている。サイドブラシの間隔が開いているため一度に掃除できる幅が広くなる。
さらに、円の中心部に吸込口がある従来のロボット掃除機に比べて、サイドブラシと吸込口が近く、かき込んだごみをより確実に吸い取ることができる。
吸込口のブラシにも、静電気を帯びて床にはりついているほこりなどを電気的に中和して乾拭きしたように仕上げる「マイナスイオンプレート」や吸い込み口中央にごみをかき集め取り残しを防ぐ「V字ブラシ」など、これまで同社の掃除機開発で培われてきた掃除性能向上技術が取り入れられている。また、吸込口のブラシは、進行方向に向かって回転するキャニスター型掃除機とは逆方向に回転し、フローリングの溝やじゅうたんの奥のごみを確実にかき出せるように設計されている。