ホンダ、小型ターボで「低燃費&低価格」実現 割高のHV・EVに対抗 (1/3ページ)

2015.5.25 06:35

ホンダの新型ステップワゴンに搭載された1・5LVTECTURBOエンジンのイメージ

ホンダの新型ステップワゴンに搭載された1・5LVTECTURBOエンジンのイメージ【拡大】

  • ホンダが初めてダウンサイジング・ターボエンジンを搭載したミニバン「ステップワゴン」

 自動車の燃費性能をめぐる開発競争が激しさを増している。エコカー減税の厳格化や環境意識の高まりで、燃費性能は購入を左右する重要な要素。大手が相次いでハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)を投入しているが、HVやEVはガソリン車に比べ車両価格が割高になる。価格を抑えながら、燃費性能の高い車を提供するため、ホンダが目をつけたのがエンジンを小型化し、ターボチャージャーなどの過給機で動力性能を補う「ダウンサイジング・ターボ」技術だ。

 ステップワゴンに初搭載

 ホンダは4月に発売したミニバン「ステップワゴン」に初めてダウンサイジング・ターボエンジンを搭載した。ベースとなるのは2013年に開発した直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」。これを基にしてステップワゴンに搭載するダウンサイジング・ターボを作り上げた。

 核となるのが、エンジンに多くの空気を送り込んで、出力アップさせる機能を持つ過給機だ。新型ステップワゴンではエンジンを、従来モデルの排気量2000ccから1500ccに小型化したが、過給機で動力性能を補うことで、2400cc並みの動力性能を実現した。エンジンの小型化により、ガソリン1リットル当たりの燃費性能は、1500~2000ccの7、8人乗りのミニバンクラスでトップレベルの17キロとなった。2400ccの動力性能に加え、速やかな加速も特徴だ。低回転時から豊かなトルクを発生させるターボエンジンの強みを生かし、信号待ちからの発進や坂道、多人数での乗車時にも力強い走りを楽しめる。

一般的にHVはガソリン車に比べ30万円程度割高

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