--製品化にあたり注力されたこと、課題などがあれば
内山 まず、多様な形状のものを認識できること、そのセットアップが容易にできることという製品の根幹となるアルゴリズムの開発に注力しました。それが、汎用性の高さに直結しています。専門知識がなくても使えることは重視しました。商品コンセプトとして固められるレベルになるまでに多くの時間を要しました。2012年に本格的な製品開発に舵を切り、商品化まで約2年半かかりました。世の中にない製品をつくることができました。
戸上 製品開発においては、コア技術を生かし、認識精度の向上と処理時間の短縮に注力してきました。コア技術はすでにできてはいたのですが、製品化までにはいくつかのハードルがありました。開発ターゲットにしたのは、先ほどから話が出ていますが、操作を複雑にしないことです。CADデータを読み込むだけで機能するのはキヤノンだけ。現在は、顧客から寄せられた声に対応することも重要な役割です。メーカー主導的な発想ではなく、ユーザーを重視する姿勢を今後も貫いていきたいですね。
手塚 「RV1100」発売前は販売チャンネルがなく、仕様をどうすべきか、どのくらいの販売数量が見込めるかなどの検討は、悩みどころでした。やはり新規部門は注目を集めますので、何かとプレッシャーもかかります。いまなお、自明ではなく手探りも必要な新規の事業立ち上げですが、すべて前向きに捉えてやりがいを感じています。