インドの市街地を走る日本車メーカー車=チェンナイ【拡大】
一方、トヨタ自動車はインド向けに開発した小型車「エティオス」の投入で12年度は17万台を販売したが、14年度は13万5千台と苦戦を強いられている。
インド自動車工業会によると、14年度の乗用車販売は3・9%増の260万1111台で、2年ぶりに増加した。経済改革を掲げるモディ政権の誕生により株価が上昇したほか、燃料価格やローン金利が低下したことも追い風となった。
米調査会社フロスト&サリバン自動車・交通運輸部門南アジア地域ディレクターのカウシーク・マドハヴァン氏は、インドの自動車市場について、政府の金利政策が市場の成長を左右するとしながらも「20年に(日本を上回る)530万台規模に拡大する」と予測する。
米フォードや現地のマヒンドラ・アンド・マヒンドラなども生産能力の拡大に乗り出している。対するマルチ・スズキは農村部への販売を強化、トヨタも現地ディーラーの協力で販売網の拡大を急いでいる。
企業のインド進出を支援するコンサルティング会社エルエス・パートナーズの松野小百合社長は「インドの自動車市場の成長を支えたのは農村部。いかに販売網を拡大できるかが業績を左右する」と指摘した。