【浜松物語】(4)鈴木修スズキ会長兼社長「うちは中国が遅れたからインドに行った」 (1/3ページ)

2015.3.24 06:17

鈴木修会長兼社長は2007年2月、主力車「スイフト」の生産拠点となったインド工場の開所式に出席した=インド・ハリアナ州

鈴木修会長兼社長は2007年2月、主力車「スイフト」の生産拠点となったインド工場の開所式に出席した=インド・ハリアナ州【拡大】

  • インタビューに答える鈴木修・スズキ会長兼社長(野村成次撮影)

 ■日本型経営 カースト制なし

 --2001年ごろ、インドのマルチ・スズキの工場を訪ねたことがある。カースト制で大丈夫か、と思っていたら、オフィスは大部屋、役員も管理職もブルーカラーも同じ大食堂で食膳を並べていた。現場ではみんな平等の立場で「カイゼン」案を出し合っていた。どこにもごみ一つ落ちていない典型的な日本の工場だった

 「進出した1981年当時は、もう、野原だった。満州の荒野と一緒だよ。周りは牛臭くて、クジャクやサルがたくさん動き回っていた。今は交通渋滞。もう10階建て、5階建て、8階建てのビルができちゃって、町になっちゃってね」

 --今、マルチ・スズキは年産100万台を維持している

 「去年は百十何万台。この6年ぐらいは100万台前後で、中だるみなんですね。ちょっと安心感っちゅうか、2番バッターがヒュンダイ(韓国の現代自動車)で国内販売は45万ぐらいですから」

 --トヨタとは競合しないようだ

 「トヨタはレクサスを中心に売ってますからね。高級車を中心に。小さいやつはスズキに勝てそうもないということで、皆さん大型を中心にやってますね」

「タタに『あれは車じゃないよ。力車だよ』って言ったら…」

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