【浜松物語】(4)鈴木修スズキ会長兼社長「うちは中国が遅れたからインドに行った」 (3/3ページ)

2015.3.24 06:17

鈴木修会長兼社長は2007年2月、主力車「スイフト」の生産拠点となったインド工場の開所式に出席した=インド・ハリアナ州

鈴木修会長兼社長は2007年2月、主力車「スイフト」の生産拠点となったインド工場の開所式に出席した=インド・ハリアナ州【拡大】

  • インタビューに答える鈴木修・スズキ会長兼社長(野村成次撮影)

 --海外展開はインド、ハンガリーというふうに、他の大手が目をつけないような所で真っ先に進出の決断をしている。そのときの判断基準は

 「やっぱりオートバイからスタートしましたから、軽自動車というより小さい車をまず手掛けたということがありますね。だから、実力に分相応の車を作って、海外へ出たということで、もう大きい車作ったらうちはとても無理でしたよ。軽自動車に毛の生えたようなものを作るということで、インドネシアに1974年に進出。75年にはパキスタンで工場作って、それで政府と一緒にやったんです。インドと一緒ですよね」

 --随分早く、パキスタンに進出した

 「だから、パキスタンはシェア1位だよ」

                  ◇

 多民族、多宗教のうえに身分制度が厳しいインド。鈴木さんが以前、「カースト制ってあったっけ」と名言を残したほど、日本化に成功している。イスラム文化のパキスタンでも、ものづくりに成功する。鈴木さんは「表には出せないような失敗を散々してきた」とも言うが、日本型経営の普遍性を身をもって実証してきたに違いない。(聞き手は産経新聞特別記者田村秀男)

■(1)「敵はVW、世界で競争。本社浜松のハンディなし」~鈴木修スズキ会長兼社長に戻る

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。