シャープの高橋興三社長(右)とパナソニックの津賀一宏社長【拡大】
自動でブレーキをかけたり、走行レーンを修正したりする先進運転支援システム(ADAS)では出遅れていたが、スペインの車載ミラー大手フィコサに出資し、ADASに不可欠な電子ミラーを共同で開発するなど、戦略的な投資で巻き返しを図っている。
それだけにシャープの車載シフトについては、業界から「いまさら…」と出遅れが指摘されている。何より、車載用は投資が収益に結びつくまで数年を要するため「シャープにそれを待つ余裕があるのか」との声も聞かれる。
新中期経営計画では車載以外で成長が見込まれる戦略が見当たらず、将来性への視点が欠けていると言われても仕方がない状況だ。
経営者のタイプは?
迅速なリストラと明確なビジョン-。一般的に危機における経営で求められる要素だが、24年6月に就任したパナソニックの津賀一宏社長が心がけたのもまさにこの2点だった。
「パナソニックは普通の会社ではない」。こう考えた津賀社長は就任早々に荒療治に乗り出した。不振が続いていたプラズマテレビや個人向けスマートフォンから相次ぎ撤退。半導体は北陸の主力3工場と東南アジアの工場をイスラエルやシンガポール企業に売却、約7千人を削減した。黒字だったヘルスケア事業も成長分野との相乗効果がないと判断し外資系ファンドに売却した。