教育のIT化で常に話題にのぼるのが教科書そのものの電子化だ。10社を越える教科書会社が参加して、統一されたフォーマットの上で電子教科書を作成しようとしているCoNETS(コネッツ)では、英語の教科書を使って授業を行っている時に、地理の教材から地図を引用して表示するデモンストレーションを行い、デジタルならではの利便性をアピールしていた。端末の性能や法律の壁もあり、教科書がデジタルに完全に置き換わるには時間がかかりそうだが、来たる時代に向けて準備は着々と進められている。
教科書を開いて書かれていることを追い、黒板に書かれた文字をノートに書き写していく学習のスタイルも、電子化によって変わっていく。ソニーエンジニアリングが提案していた「Tenobo学習システム」は、大型のタブレットを教科書とノートの両方で使いながら学習していくシステム。タブレットに書いた文字を先生側の端末で集めて確認し、優れた解答を電子黒板に投影して、クラスで共有するような学習が可能になる。
東芝が提案していた「デジタルノート@クリエイターズ」は、タブレットをノートに見立てて文字を書いたり、画像としてノートの内容を取り込んだりした上で、画像や映像を張り込んで、紙とは違ったマルチコンテンツのノートを作成していける。情報機器メーカーや印刷会社、教科書会社が時に手を組み、時にライバルとしてしのぎを削りながら、教育のIT化に取り組んでいる。